地方分権議論も活発だ。今回の選挙では道州制とあわせて議論される場合が多い。
多くの政党が地方分権を重要視しているようだが、知事会の顔色を伺っているような印象を受ける。とくに、マスコミが橋下大阪府知事の言動を連日報道することから、それを意識しての政策といってもよいほどではないのか。 まあしかし、仮にも政策として存在するのだから意味はある。 これまでの中央集権体制を改め、地方に権限を委譲し、行政のスピード向上などが導入などのメリットなのだろう。

予測される長所と短所

長所
その地方の事情にそった行政サービスが行われる。
中央をバックアップ

短所
三層構造で予算増大。
地域へのばらまき。
意思決定のプロセスが逆に増し、行政スピードが低下。

国防上、自衛隊や米軍の配備などを拒否する州知事がでてこないだろうか。意思決定プロセスはここでも増加する。
ざっとみると長所よりも短所の方が多く見えるのだが。 また、現在県庁がある都市は、州都にその位置を奪われるため、反対している地方都市も多い。橋下知事など推進派は地域格差是正のために地方分権を訴えているが、大阪府と、仮にできた関西州の他の地域との格差はますます広がるのではないか。ようするに首相が州知事というミニ首相にとってかわっただけで、潤うのは州の中央ばかりとなる可能性もある。 私には、このような議論は、どこまで割っても、根本がかわらないかぎり同じ現象がおこる無駄なパターンのように見えるのだが….。 とはいえ、ほとんどの党がマニフェストで言及しているので見てみる。

自民党

自民党は知事会にも好評価であるように、マニフェストトップに地方分権を掲載。 新地方分権一括法案を成立させるなどして、平成29年までに「道州制」を導入。

民主党

地方の自主財源を大幅に増やし、中央政府の役割は外交•安全保障などに特化し、地方でできることは地方に移譲するとのこと。 高速道路無料化、自動車関連の減税がならんでいるところをみると、地域社会への流通を活発にする政策が見受けられるので、自民よりも経済効果が期待できるような気がするが、知事会の評価が低いのは道州制について乗り気でない(基礎自治体と国との二層構造を提唱)印象と、やはり、どこから湧いてくるのかわからない財源の問題だろう。 財源がはっきりしない以上、絵にかいた餅である。

社民党

地域の国公立•公的病院を守り、医師を増やす。農家保護、中小企業支援、郵政見直しなど、地域の再建としてうたっているのは、現状維持もしくは、国有化の推進。

国民新党

疲弊した地域を再生するとして、地方交付税の復元(5カ年で10兆円)、いきいき地方復活交付金(5カ年で18.5兆円)の新設。道州制を確立し、新過疎法を制定と、ばらまき、法律の新設。

公明党

地域主権型道州制を実現する。三年を目途に「道州制基本法」を制定し、10年後からスタート。国•道州•基礎自治体の三層構造で、道州に自治立法権•課税自主権を最大限付与する。

新党日本

道州制は否定。清掃、消防などの一部事務組合の発想で市町村連合を提案。現在の三層構造を二層構造へ。

幸福実現党

地方自治体に権限を下ろすが、災害、戦争など国民の生命、安全、財産の損害にかかる問題については、国家レベルの判断に従う義務を。道州制については、人件費の拡大、行政スピードの遅延化を危惧、国防上の問題もあるため否定。

共産党

道州制、市町村再編に反対。

日本の夜明け(みんなの党)

基礎自治体(市町村)への3ゲン(権限•財源•人間)を移譲。10年後を目途に「地域主導型道州制」へ移行。

ざっと見渡したが、道州制については、

賛成 –自民、公明、国民新党、日本の夜明け(みんなの党)
反対 –民主、新党日本、幸福実現、共産
というところか。

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