劉氏釈放

尖閣諸島を核心的利益と位置付け、東シナ海に躍り出た中国。弱腰民主党政府のおかげで、領土拡張に一歩踏み出したように見えたが、ここに来て内部的崩壊も見え隠れする。
中国共産党の引退幹部23人が、中国の体制を揺るがす公開書簡をインターネット上で発表したのだ。

 【北京=関泰晴】中国共産党の引退幹部ら23人が発起人となり、憲法が認める言論や出版の自由が厳格な統制を受けている国内の状況を痛烈に非難する公開書簡をインターネット上で発表した。

中国共産党引退幹部ら、自由化要求し公開書簡
 
発起人の23人の中には、故毛沢東主席の秘書であった李鋭氏や、人民日報の元社長である胡績偉氏らの名前があるという。体制維持のための言論統制が、ここに来て限界にきたことの証拠だろうか。
インターネットなどの情報も、巧妙に検閲をしてきたが、さすがに二万人が机を並べて人力検閲では限界があるのか。7億台の携帯電話も頭が痛いだろう。
中国の憲法では、一応、言論、出版、集会、結社の自由を保障した35条があるが、まったく自由はない。このたびノーベル平和賞を授賞した劉暁波氏が投獄されていることを見ても明らかだ。中国では50人以上の集会は禁止され、中国共産党を批判すれば、即投獄される。参考:アジア・アフリカに平和と繁栄を。憲法で保証されているはずの自由は、党の細則によって、このように否定されている。

思想を統制されるということは、人々の内面まで管理されているということだ。しかし、永遠に人々の心をコントロールすることはできない。
拡大する格差、公害、思想の弾圧、民族的差別など、ずっと続けられるものではない。人間には良心があるのだ。

中国が本当に大国になりたいならば、グラスノスチをするべきだ。情報公開をし、言論・思想・集会・出版・報道などの自由化・民主化を行うこと。そして、人々の内面の自由も保証し、宗教の自由を認め、真に人民の幸福権を追求するべきだろう。

その過程で、これまでの共産貴族の暮らしや、汚職なども暴かれるだろう。少数民族や宗教家に対するジェノサイドも白日の元にさらされるかもしれない。
このたび中国共産党の引退幹部の人々が情報公開を迫ったのは、勇気のある行動だと思う。当局は、その書簡をインターネット上から削除し始めているようだが、劉氏の釈放とともに、中国の民主化の足がかりとなってほしい。

今の一言:バブル崩壊後がターニングポイントですかね