中国領海侵犯漁船体当たり映像流出で、にわかに国益というものが見直されてきた。
これまで、戦後教育などで、日本人が日本のために何か考える場合、すぐに太平洋戦争を想起して国粋的だと批判された。「国」という言葉すら何か時代遅れのように扱われ、「国家」と言えば右翼扱いだ。
それを煽っていたのは一部左翼エリートたち。その刷り込みが効いたのか、とうとう民主党政権という本格的な左翼政権が誕生してしまった。

皮肉なことだが、この民主党政権誕生で、私たちは保守というものの大切を知った。日本民主党のようなリベラル的な社会自由主義は、国家が自由を制限する思想。少しづつ国家社会主義の正体を顕してきた。

都合のよい時だけ推定無罪を持ち出して、一方でsengoku38氏は逮捕の方針を打ち出す内閣。さらに領海侵犯体当たり中国漁船船長は超法規的に処分保留で釈放と、民主党執行部こそ国家であるかのごとく振る舞い、まさに自由の裁量は仙谷由人その人にある。人による裁きに堕してしまった。

国家が自由を制限する民主党政権

人がすべての自由の裁量を推し量ることなどできない。それは、必ず集産的な国家となり、個が全体に押しつぶされる。まさに今の日本の姿だ。
「真実を知りたい」と、国民がいくら訴えようが、全体主義的内閣がダメだと言えば真実は公開されない。
今回の件は、歴史的な事例だ。石原都知事が、「流出させた海保職員が愛国的で、隠す政府は売国的だ」と言った。
普通は、国家が国を守るために真実を「隠す」ものだ。しかし、今回の事例は、国益に適う証拠ビデオを国家が隠し、大切な物的証拠である船、そして被疑者である船長を中国に送り返してしまった。
多くの国民は失望した。この件で、船長釈放が正しい判断だと思っている国民はおそらく少数だ。なぜ釈放したか、そしてなぜ証拠ビデオを公開しないのか、国民は不可解に感じている。そして、菅首相が言うように、五年後、十年後にそれが評価されることはない。
個の自由を守る保守主義者は、この国家の暴走に対して牽制する必要がある。様々な論壇で、この件が語られ、政府の無能ぶりと全体主義的性質に対して警鐘、警告を発している。それはまあよしとしよう。

ではなぜ沖縄県知事選を論じないのか

ビデオ流出や、船長釈放などについて様々なところで語られているのは健全だ。それは、急成長する日本の隣国が、領土的野心を持って迫ってきているからだ。国は国民の安全と生命を守るからこそ国家なのであって、それができないならば、ただ、税金を無心するだけの搾取者であるにすぎない。
徴税するからには、その義務を果たしてもらわなければならい。
中国が日本に対して領土的野心を燃やしているのが明確となり、数百基もの核ミサイルを日本に向けているならば、それに対応してもらう必要がある。
その中国の野心があるからこそ、今回の尖閣問題は深刻なのであり、その対応をするように、国と国民に訴えるのが保守主義者の役目。

ではなぜ、保守論者は沖縄県知事選挙についてもっと語らないのだろうか。

そもそも普天間問題が迷走しだしてから、日本の外交安全保障が揺らいだのではないのか。
普天間迷走で日米同盟が不安定になり、このような中国の暴虐な行為を許してしまったのではないのか。
ならば、保守論者たちは、普天間基地県外、県内移設を訴える候補者たちを論ずるべきだろう。なぜ論じない。沖縄知事選に立候補している仲井眞氏、伊波氏は「県外」移設派。彼らが首長になった時、沖縄は琉球になる可能性が高い。そして中国に呑み込まれるのは時間の問題となるのではないのか。
現職の仲井眞氏は、県民の世論から「県外」移設を公約としながらも、当選後の運営でうまく「県内」移設で落ち着かせるのではないかという意見もある。しかし、氏の公約を見てもどこにも「県内」という文字すでになく。「県外」移設以外ありえないと言う。
まさに沖縄一県で、日本の国家が存亡の危機にさらされており、政府も県政に責任を丸投げしている。そこをもっと語る必要があり、もう時間がない。

sengoku38と金城タツロー

sengoku38が愛国的英雄ならば、沖縄県知事選で唯一「県内」移転を訴える金城タツロー氏も愛国的英雄だろう。
連日マスコミが報道する、「県外」移設こそ沖縄の民意という嘘に待ったをかけた。石垣周辺の人々の声を聞き、辺野古周辺の住人の声も聞いた。マスコミ世論に押しつぶされてしまった「基地が必要である」という個の声を受け止め、訴えている。彼こそ、真性の保守主義者であり、個の自由を守る者だ。
そして、中国の脅威を訴え、日本の安全保障を真剣に考えている。このような政治家こそが、周辺諸国に信頼され、日本の地位を押し上げる愛国者なのではないのか。
なぜ、保守論壇家は、今まさに左翼勢力に乗っ取られそうな沖縄知事選挙を語らないのだろう。金城タツロー氏の背景に宗教団体がいるからだろうか。だとすれば、日本では保守は名乗れない。国体を護持したければ、日本神道の本尊である皇室への信仰が柱であり、宗教的個の認識こそが、自由主義の根源であるはずだからだ。

民主党は神を認めない。法すら無視だ。人による統治であり、菅、仙谷の個人的都合で運営されている。
人間には信仰心を基にした、崇高な理想がある。その方向に向かう自由を発揮するために、sengoku38氏は真実の尖閣問題ビデオを流出させ、金城タツローは左翼の牙城に堕ちた沖縄で孤軍奮闘しているのである。
自由のために、私は彼らを応援することが、保守という立場を守る行為であると思えてならない。