今は戦国時代

民主政権が発足し、まさに政界は戦国時代とも言える様相。

与党から転落した自民は、どうしても野党になりきれず、どうにも中途半端だ。どうやらこの党は、保守政党というより、勝ち馬にのった人たちの集まりらしく、いったん転落しての立ち回り方がわからないようだ。正々堂々と主張を訴えればいいものの、その主張に迫力がないのは、自民党という看板への自信喪失、保身からの後ろめたさからだろうか。

個別には優れた政治家はもちろんいるが、もうこの党は数年後には無くなるのかもしれない。それは、いま恥部をさらしている民主党も同じ。今日あるものが明日はないかもしれない。もう日本は安定期から外れてしまった。

 

維新は突然来る

幕末もそうだった。大衆はまさか徳川家が大政を奉還し、自分のとこの藩がなくなるとは夢にも思わなかっただろう。だがそれは突然来た。黒船来航から露呈した徳川政権の外交のまずさ、財源の破綻、そして社会の矛盾。まさに今の事態とそっくり。

だが、大衆の大半はまさか徳川幕府までひっくりかえるとは夢にも思わなかっただろう。

そもそも日本の歴史における政権とは、天皇陛下の存在のおかげで、その代理人として執政する形式だ。それを徳川家はそっくり奉還すればよかった。みずから朝敵ではない恭順の意を示し、再度政権が返還される期待もあっただろうが、薩摩、長州の政治力が予想以上に強かったため、ほとんどゼロベースで新しい政治体制が構築された。

これが革命である。いまの民主政権誕生は、単なる政権与党が入れ替わっただけで、やってることは、これまでの延長線上の改革にしかすぎない。それもほとんどが改悪である。

いま破綻しているのは政府。国民には数多くの資産がある、別に破綻してはいない。破綻しかけている政府を存続されようと大増税で乗り切ろうとしているが、つぶれかけの政権を維持するために、民の活力を奪うのはいかがなものか。再分配するとしても、選挙用の単なるバラマキだ。未来への投資ではない。未来への投資は仕分けされ、日本を二等国へ転落させている。

 

ほとんどの政党が左傾化。もちろんみんなの党も

いま、ほとんどの政治団体が左傾化している。自民、民主がダメだとして、ではみんなの党はどうか。小さな政府を目指しているように見えて、その実、あてにしている財源は、あるかないかわからない埋蔵金、さらに所得税、相続税の増税である。

その税金は何に使うのか? ミニマムインカムなどの再分配だ。要するに配給制度。最低限の生活は保障されて、まことに安心な社会が出現するように見えるが、これは国民の勤労意欲を失う。努力したものから徴収し、努力しないものへ配分する制度だから。まことに不公平である。

とても共産主義にちかい思想であって、そうとう左傾化した平等主義である。

頑張って稼いだものが取られてバラまかれるのであれば、経済は縮小するだろう。おのずと配分も小さくなり、どんどんパイを食いつぶしていく。

自民も民主もダメ。かといってみんなの党も、結局は配給制度で未来はない。いま日本は、選択肢がほとんどない崖っぷちにいる。

 

ゼロベースで再構築という選択

肥大化した政府を、もう一度ゼロベースで軽量化し、大減税から景気を回復すること。賃金は時間あたりの仕事の質への対価だから急な上昇はしない。しかし、雇用は増える。雇用が増えれば社会不安は減少し消費の拡大になるだろう。

公務員のクビを切る必要はない。効率的な部門に再構築すればいい。

日本はほんの百数十年前に奇跡のような維新をなした。戦後も最小限の混乱で整然と復興した。政府が未来への希望を具体的に提示できない状態がこのまま続くなら、小手先の改革ではなく、今一度本当の「維新」が必要なのではないかと思う。